タロットカードについて

現在、多くのタロット専門書がありますので、そちらを参考にしてもかまいません。

私が知るタロットの起源を、簡単ですが下記に書きたいと思います。


・中国の紙札やインドのチェスが、ヨーロッパ各地に流れてタロットカードとなった説

・エジプト最古の書「トート42書」は大アルカナと一致するという、クール・ド・ジェブラン氏が唱えるエジプト説

・トランプなどのプレイング・カード説  など…。


タロットは宗教的思想、カバラ思想、占数術、占星術の影響を受けていて、一つの思想や伝統から発生したものではないです。


14~15世紀、タロットがセットとなって登場しました。マルセイユ版が有名です。


20世紀には、アーサー・E・ウェイトが作成したウェイト版、アレイスター・クロウリーが作成したトート・タロットが世に出ています。


マルセイユ版とウェイト版は一般的に知られていて、タロットカードを学ぶときの基本となっています。


他にも、いろいろなデザインで制作されたタロットカードを目にすると思います。


タロットの絵柄はイコンと呼ばれていて、曼荼羅などと同じに聖なるものを対象とした美術表現で、心を聖なる世界へと導いてくれます。


色や絵柄などは象徴として描かれていて、言葉による伝承がなくても、象徴によって意味がずっと伝承されるように作られています。


色彩豊かなタロットカードを見ているだけでも、楽しい気持ちになります。


私がタロット占いで使用しているのは、ウェイト版タロットです。


ときどき、他の絵柄のタロットに興味を持つことがあるのですが、結局、ウェイト版に戻ることがほとんどです。


大アルカナ22枚、小アルカナ40枚、コートカード(人物カード)16枚、合計78枚がセットになっています。

正位置と逆位置があり、156通りの意味があります。


読み手は占い師ですが、相談者も共同作業をするパートナーであると、私は考えています。


偶然性の中の必然性を科学で証明することはできませんが、なぜこのカードが出てきたのかと不思議に思いながらも納得することが多いと、私は思うことがあります。


私は相談者の相談内容を聞いて、どこに意識を向けてスプレッドを展開するのか、解釈していくのかを考えてから、タロットカード占いをスタートしています。


タロットカードは近未来を占うことが多く、最終結果の時期を3か月後から6か月後に設定をして占います。


たまに一年間の予想をすることがありますが、その場合は他の占術を取り入れて占うほうが、相談者に安心感を与えると思っています。


タロットカードは相談者の目の前に展開されるため、良いカードと悪いカードが分かってしまいます。

読み手である占い師がどのように伝えていくのかが大事だと、私は思っています。


死神、塔、悪魔などの悪いカードが目の前に出たとしても、「今、このカードが出たことで、意識や未来を変えていく]ことができるのです。


良い意味を持つタロットカードが目の前に出たとしても、気が緩んだりしたら、結果は良くても実感することがないこともあります。


そして、占いの結果は絶対的ではないのです。


なぜなら、3か月後の未来予想が終わりなのではなく、その先の人生があるからです。

スピリチュアリスト・タロット占い師・葉月ナオ

タロットカード、オラクルカード、スピリチュアルリーディングで、あなたサポートをします。